★Fi-Dia Block(s)の作り方(2)
2 金型 2-1 2D基本設計 各パーツの三次元CADデータから作成した正確な二次元CADデータを使い,二次元CADで金型の設計を行います.
Fi-Dia Block(s)は,金型設計という点では単純な形状なので(単純になるように考えて形状を決めているので),設計は二次元CADで行っています.
成形時の材料の流れやバランスを考慮してランナーやパーツの配置を決めます.
ランナーから製品部へ材料が流れ込む"ゲート"や♀ジョイント部の組み込み部品,金型から製品を外すための"突き出しピン",金型が成形時の圧力でたわまないようにする"サポートピラ"など,金型に必要な加工や構造がキチンと成立するように調整を行います.
この段階で問題がなければ,製作するパーツはFIXされます.
2-2 3Dモデリング 金型の設計は二次元CADで行っていますが,加工データを作成するために金型の主要部品を三次元CADでモデリングします.
金型の製品部分は,製品が反転した形状になっています.タイヤキ(製品)とタイヤキの型(金型)を思い出してもらえればわかると思います.
金型の三次元モデリングは,主に「ブロックから製品形状を取り去る」作業と「部品毎に形状を分割していく」作業です.
使用している三次元CADはソリッドと呼ばれるタイプですが,ソリッドの特徴の一つにブーリアン演算という機能があります.
ブーリアン演算は形状同士を処理する機能で,「形状を足す(和)」,「一方の形状から他方を引く(差)」,「二つの形状の共通部分を取り出す(積)」があります.
「ブロックから製品形状を取り去る」作業では差演算を使います.
さらに,組み込み部品に相当する形状を分割し,金型に必要な形状を追加していきます.
2006.01.28作成
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