2016年2月
2016/02/29
金型への路(みち)・・・(その参)
上半身についても細々と変更を重ねています。
1.胸部前後パーツの接続ボスを2本から4本に変更した
2.胸部の前・後各パーツにあった首の意匠を背骨パーツ(仮名)に移動した
3.腹部前後パーツの脚部切り欠き形状を調整&一致させた
4.胸部前後パーツ、腹部前後パーツにそれぞれ0.1mmの隙間を設定した
結構メンドクサイのは隙間管理で、CADでモデリングする限りは「隙間なし」がイチバン楽ちんです。
でもパーツに適切な隙間を設定しておかないときちんと組み合わさらなかったり、組み立て中にパーツが飛んでしまったりします。
また、こうしてブログを書くために画像を見直している間にも「あ、ここも直さなきゃ」という部分が見えてきます。
大きめの変更はブログでお知らせしていきますが、細かな修正点については間違い探しをお楽しみ下さい!
2016/02/28
金型への路(みち)・・・(その弐)
腕のバランス調整をしました。
上腕を長くし、下椀を短くしました。
全長(肩ジョイントから手首ジョイントまでの距離)は同じです。
また♀ジョイントの肉厚は基本形状と同じくほぼ1mmを確保した結果、腕は全体に少し太めになってしまいました。
強度とデザインのどちらを優先するかは毎回大きな悩みの一つですが、今回は強度を優先しました。
現状のモデルデータには外装を接続する♀ジョイントは付いていませんが、外装の重量を考えると肩や肘の関節ジョイントは強い方が良いですからね!
3Dプリント試作品を検討して「1mmの違いは強度に大きく影響するが、腕の意匠には影響が少ない」と判断した結果でもあります。
以前1/10サイズで進めていた理由はまさにこの部分で、意匠と強度をバランスさせようとすると1/10サイズ(頭頂高165mm程度)が必要だと考えていました。
遊びやすさを考慮して1/12サイズ(頭頂高135mm)に変更しましたが、ジョイントの強度も確保すべく頑張ります!
2016/02/27
幻の「Etc.002」は永久欠番か?
Fi-Dia Block(s)の全リビジョン、全パーツのデータをSTL化するべく過去の情報を調べていて、以前作ったハーフサイズフレームに「Etc.002」という名前を付けていたことを発見しました!
その時の記事はこちらです。
このフレームを作ったことは覚えていましたが、きちんと「Etc.002」とナンバリングしていたことはすっかり忘れていました(^_^ゞ
当時はEtc.001「台座」フレームを作った直後でしたが、「高強度」かつ「低コスト」を目指して勢いでこの新フレームを作りました。
「高強度」は形状の工夫と、材質をPC(ポリカーボネート)にして対応しました。
そのむかし「象が踏んでも壊れない!」と宣伝していた筆箱に使われた材質です。
強度が高く、透明性も良くて今でも多くの製品に使われている材料ですが、弾性が無いため♀ジョイントには向いていません。
この時はPCの特徴を活かすために「クリアブラック」で成形しました。
「低コスト」は♀ジョイントを作らないことと、ハーフサイズフレームにすることで対応しました。
♀ジョイント部の製作には工数がかかり、精度の高い部品も必要なため、製造コストが高いのです。
♀ジョイントを作らなかったので、材質にPCを採用することができました。
PCを使えるので綺麗な透明色などABSでは難しいカラーバリエーションを展開できます!
ただ、トレジャーフェスタ in 有明2にて購入特典としてトライ品を配布したあと、そのまま忘れ去られてしまいましたが・・・(^_^ゞ
さてEtc.002は今後どうなるのでしょう・・・?
現時点でそれは「神のみぞ知る」です。
2016/02/26
あなたの準備はいかがですか?
データ配信について、もう少し前面に押し出してみようと思います。
私たちはリリースしているすべてのパーツのSTLデータを公開しました。
あなたの準備はいかがですか?
3Dプリンティングはとりあえずサービスビューローを利用するのが手軽ですので、3Dプリンタを買う前にまずはCADやCGの3Dソフトを手に入れましょう!
フリーソフトやシェアウエアならお財布にも優しいですね(^_^)
3Dソフトを触るのは初めてという方は、ソフトウエアの体験セミナーやこんなイベントに参加してみるのはいかがでしょう?
3Dソフトでデータを作れるようになれば、あとはプリントするだけ!とても簡単です!!
さぁ、あなたの準備はいかがですか?
いまこそ、Fi-Dia Block(s)の規格
2009年10月19日の記事でFi-Dia Block(s)の規格について書きました。
新しくパーツを作る際のジョイント間ピッチや基本形状を定義し、ブロックトイの自由度を確保することを目指しました。
「現バージョンになってそれなりにこなれた規格になり、今後、大きな変更はないと思います」と書いた通り、いまだに変更の必要性を感じません。
今は女の子フィギュアのモデル作成をしていますが、強度が必要な部分(ボディ上下を繋ぐジョイントパーツや手足の付け根パーツなど)は基本形状を採用しています。
肘や膝、手首や足首などのジョイントはデザイン性を優先して基本形状よりも小さくしていますが、先の3Dプリンタ試作で「薄すぎる♀ジョイントは脆い」ことを再確認しました。
「安全寄りに策定された規格をあえて無視し、ギリギリに挑戦する」なんて可能性もあります。
当時はこう書きましたが、3Dプリンタ試作のおかげで低コストでこの挑戦ができました。
良い時代になったものです・・・
より精細なPDFファイル(64KB)はこちらからどうぞ。
2016/02/25
Fi-Dia Block(s)全パーツのSTLデータを公開しました
2005年に最初のFi-Dia Block(s)のStd.001の情報をサイトに載せた当初からVRML形式で3Dデータを公開してきました。
3Dデータの公開を派手に宣伝したことはなかったので「知る人ぞ知る」…いや、誰も知らなかったでしょうけど・・・(^_^ゞ
時代が変わり、高機能な3D-CGソフトが安価で手に入るようになり、さらに家庭で3Dプリンティングができるようになり、あまつさえフィギュアメーカーが自社製品のSTL形式データを公開するなんていう状況にいたり、ようやく時代が我々に追いついた\(^o^)/←言い過ぎ(^_^ゞ
冗談はさておき、STL形式のデータが広く一般にも利用されるようになってきたことは間違いなく、データ配信の意義が高まったと言えるでしょう。
そこで私たちT-Square Lab.も、少々時代遅れとなったVRML形式と決別し、時代の潮流に翻弄されつつSTL形式のデータを公開することにしました!\(^o^)/!
2016/02/22
2016/02/19
2016/02/18
2016/02/17
薄くしたら、弱すぎた・・・
Fi-Dia Block(s)の♀ジョイントの基本サイズは□6.8mmです。
スペースの問題でできるだけ小さくしたかったので、今回は□5.8mmで作りました。
そのパーツを3Dプリンタで作ったら、最初の組立時に破損しましたorz
最薄部は0.9mm→0.4mmですし、そもそも一般的に3Dプリンタ品は射出成形品よりも脆いのですが、射出成形品でも問題になると思います。
このパーツは胴体の上下を繋ぐ唯一のパーツなので、特に強度が重要です。
しかし、このパーツを基本サイズにしてしまうと、女の子がふくよかになってしまいます・・・
そこで破損した側を基本サイズと同じにして、6.8mm×5.8mmの長方形にしてみました。
これなら強度は維持できそうです。
スリットの向きが変わっているのは、内部構造を変更したからです。
組立性は変わりませんが、より強固な構造になったと思います。
2016/02/15
WF2016[冬] を終えて・・・
いつもイベント後は「次はもっと頑張るぞー!今から頑張るぞー!!」と成田決心のような状態なのですが、今回は特にその傾向が強く出ています。
やりたいことがいくつかあって、ソワソワしています。
1.女の子フィギュアのブロックトイを製品化したい
数年来(!)データを作ったり、先日は3Dプリンタで出力したりしています。
何人かの方に3Dプリンタの出力結果を見ていただき、感想をお聞きしてやっぱり製品にしたいなと強く思いました。
WF2016[夏]にサンプル展示をするのが当面の目標です。
2.新作例の発表以外の方法で、Fi-Dia Block(s)の遊び方を提案したい
今のT-Square Lab./Fi-Dia Block(s)の活動では、ブロックトイとしての遊び方の提案がまったくなっとらん!と反省しています。
女の子フィギュアもその反省を踏まえたものですが、その他にも色々とやりたいと思っています。
当面はアングラでコソコソ、モゾモゾやりますが、そのまま太陽の下に出られないことのないように気を付けます(^-^;
とりあえず二つですが、作業ボリュームは大きいです…
2016/02/11
2016/02/09
2016/02/06
あしたはみんなで幕張メッセへ行こう!
いよいよ明日2/7(日)、Wonder Festival 2016 [冬]が幕張メッセで開催されます!
DOUJIN HOOPS & T-Square Lab.(卓番号6-31-07)では以下を展示・販売します。
1. FDFA10a
2. FDF213f
3. FDFA13g
4. FDF215a【新作】 5. FDX07b Fighting Sparrow ファイティングスパロー(Fi-Dia Block(s) Ent.001)
6. 家ネコ feat. Fi-Dia Block(s)(Fi-Dia Block(s) Ent.002)
みなさん、会場でお待ちしております~(^_^)/~
<2016.4.27一部修正>