ボールジョイント式可動ブロックトイフィギュアの開発の(黒)歴史(その参)
左から順に
「モデロック(アトリエ彩) フルメタルパニック アーバレスト」
「頭頂高165mm(1/10)版」
「頭頂高135mm(1/12) 2015年末版」 「頭頂高135mm(1/12) 2016年1月版」
「頭頂高135mm(1/12) 2016年3月版(現状)」
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頭頂高165mm(1/10スケール)で進めていたものの、このスケールは遊びづらいんじゃないかという懸念がどうしてもぬぐいきれませんでした。
そこで、実験的に胴体のモデルデータを1/12に変更してみました。
一番最初に確認したのはもちろんΦ5ボールジョイント(特に♀ジョイント)が入るかどうか?です。
外形が小さくなってもボールジョイントの径は直径5mmのまま変更なしだからです。
♀ジョイントが無い状態の胴体のモデルデータを約83%に縮小して、改めて♀ジョイントを配置してみました。
すると「あれ?行けるんじゃない?」ということになり、本格的に1/12へのスケール変更に着手することにしました。
以前は、曲面形状はRhinocerosという個人でも手が届く価格のCADシステムで作成していました。
Rhinocerosは曲面作成が得意なソリッドモデラーなのですが、パラメトリック変形(寸法値を指定して形状を作成したり、寸法値を修正して形状を変更するやり方)には弱いです。
今回は♀ジョイントの配置時に曲面形状も細かな変更を繰り返すことが予想されたため、思い切って使用CADをパラメトリックモデラーのSolidWorksに移行しました。
とは言え、単純にそのまま83%に縮小してしまうと一部で♀ジョイントの壁が薄くなり保持力が落ちてしまう懸念がでたり、部品同士の干渉が起こってしまいました。
元絵がスマートな体格をしているため太らせる、否ぽっちゃりさせることに少々抵抗がありましたが、太りすぎぽっちゃりしすぎたら後でダイエットしてもらおうと涙ながらにパラメータを弄りました(~_~;)
ぽっちゃり化のほか、♀ジョイントの外形形状をFi-Dia Block(s)規格よりも小型化しました。
Fi-Dia Block(s)規格の基本形状は□7.8mmとΦ9mmを組み合わせた形状ですが、両方を6.8mmにしたり、一方をさらに5.8mmにしてみたり・・・
Fi-Dia Block(s) 規格 Ver.3(PNG画像)
今にして思えばかなり無茶な設計でした。
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